借金も3社くらいから借りているうちはまだいいのです。
手当たり次第に借りているうちに、6社もの借入件数になってくるともう大変。
借金総額やどこからいくら借りているのか、まったく把握できていない状態になることもあります。
6社もの金融機関からお金を借りてしまったとき、どうすれば借金の返済ができるのか。
その方法についてここでは紹介します。

6社からも借り入れている借金は、まず間違いなく大手の金融機関で一本化することはできません。
典型的な多重債務状態ですので、すぐに弁護士に相談して債務整理を進めるようにしましょう。
どうしても借金の完済を目指したいという人は、中小の金融機関を利用して、借金の一本化を検討してみましょう。
大手金融機関よりも融通がきくため、条件次第では6社からの一本化も可能になることがあります。
6社から借りたお金は一本化できるのか
6社からお金を借りている状態というのは、金融機関にしてみれば異常事態だと思われます。
それぞれの借入金額がそれほど多くなく、借入総額が100万円程度だったとしてもダメです。
お金の管理能力が低いと判断されて、ほぼ間違いなくおまとめローンの融資は断られます。
金融機関は確実に返済してくれると判断した人にしかお金を貸しません。
6社からも借りて、しかも借金で頭がまわらないという人に対して、わざわざお金を用意してくれるのはヤミ金業者くらいしかありません。
闇金だけは絶対に利用してはいけません!
もちろん闇金業者を利用して、借金の一本化ということはできません。
闇金業者は法外な金利でお金を貸す、法の外で営業する貸金業者です。
すでに苦しい状態にある人が利用しても、さらに苦しい状態になるだけ。
厳しい取り立てや、事件に巻き込まれる可能性などのリスクがあります。
また、闇金からの借金は、債務整理では解決できないことがほとんど。
これにより、利用するメリットはまったくありません。
どうしても借金の一本化を行いたいのであれば、すでに借りている金融機関から増額融資を受け、段階的な一本化を目指すこともできます。
しかし6社を1社にまとめるまでは、とても長い時間と手間がかかります。
長くて険しい道が待っている、ということを覚えておきましょう。
借金問題の専門家に相談をする
6社もの借金に追われてしまうと、毎日のように借金返済について考えなくてはならなくなります。
すると自分だけでは正しい判断をすることができなくなっていってしまいます。
このため、借金問題の専門家に相談するようにしましょう。
- 法テラス
- 弁護士事務所
- 自治体の消費者生活センター
- 日本貸金業協会
上記のような場所で、多重債務状態に対する相談に乗ってもらえます。
法テラスや弁護士事務所の場合は、弁護士が的確なアドバイスをしてくれます。
そのため、対応が債務整理に向いてしまう傾向にあるようです。
消費者生活センターや日本貸金業協会であれば、中立な立場で借金問題に対する解決策の提案をしてもらえます。
どちらがいいのかは、その人の収入状況や返済額などによって大きく異なってくるでしょう。
借金返済にはその人にとっての最適解が存在する
借金の状態というのは100人いれば100通りの状態があり、どのような返済方法が最適なのかは人によって変わります。
6社から借り入れしていても一本化するための道が残されている人もいます。
一方で、もっと少ない借入件数でも自己破産しか道がないといこともあります。
まずはそれぞれ個別に最適解を見つける必要があります。
自分ではどうしようもなくなったら、このような専門家に相談することから始めてみましょう。
中小の金融機関の審査を受ける
6社から借金ではおまとめローンの利用は難しいから、専門家に相談することをおすすめします。
でもどうしても債務整理はしたくないという人もいるかと思います。
そういう場合は、中小の金融機関でおまとめローンができないか検討してみましょう。
大手では落ちてしまっても、中小金融機関ならいけるかも?
誰もが名前を知っている金融機関では、ほぼ間違いなくおまとめローンの審査には落ちてしまいます。
しかし、中小の金融機関の中には、6社からの借り入れでも柔軟に対応してもらえる金融機関もあります。
いきなり6社分ではなく、段階的なおまとめローンにも対応してもらえます。
もちろん6社からの借り入れは、中小の金融機関でも融資を避けたい状態です。
このため、融資してもらえる金融機関はかなり少なくなります。
それでも大手のように門前払いはせずに、親身になって相談に乗ってくれることもあります。
金利は高めでも、審査を受けてみる価値はある
金利は高めに設定されていますが、それでも6社が1社になれば返済は確実に楽になるはずです。
ダメ元で中小の金融機関での審査を受けてみましょう。
もし中小の金融機関の審査に落ちたら、残されている道は債務整理しかありません。
潔く弁護士事務所に相談しに行きましょう。
債務整理といっても、それだけで人生が終わるわけではありません。
むしろ人生をやり直すための債務整理です。
借金生活に終止符を打って、新しい生活を始めたい。
もう一度やり直したい。
そういう気持ちがあるなら、債務整理から逃げずに、むしろ上手に活用して以前の生活を取り戻しましょう。
まとめ 専門家に相談をして解決方法を考える
6社から借りたお金を返済するとなると、常に返済に追われてしまって、冷静に現状把握をする余裕がなくなってしまいます。
これくらいの借入になると、早い段階から専門家に頼って、解決方法を提示してもらうようにしましょう。
どうしても完済したいという人は、中小の金融機関で相談しながら一本化を進めていくという方法もあります。
簡単には貸してもらえませんが、条件次第では6社でもおまとめローンを利用できる可能性もあります。
まずは相談をして、無理そうであれば債務整理前提で、弁護士に相談するようにしましょう。