美味しい話なんて、そうそうないのに、出会い系にハマってしまった。
ちょっと暇つぶしに、ちょっと寂しさを紛らわせるためにやったら、大金を使ってしまった。
出会い系サイトではメールをするため、写真を見るため、連絡先を交換するために課金が必要なサイトがほとんど。
気が付けばキャッシングをしてでものめり込んでしまうんですよね。
家族や友人にもちょっと相談しにくい、出会い系で作った借金。
どうすればいいのか、一緒に考えていきましょう。

出会い系サイトでの女性は90%がサクラで、実際に会う約束をしてもすっぽかされてしまいます。
そのくせメールを1通やり取りするだけでも500円もかかるなど、「詐欺」の可能性が高いものとして知られています。
身に覚えのない高額な利用料金を請求された場合は、被害状況や出会い系サイトの情報を持ってすみやかに消費者センターへ相談するようにしてください。
ただし、自分が納得の上ですでに支払ってしまっている場合や、支払のために借金を重ねている場合には、自力で借金をどうにかするしかありません。
自力返済が困難な場合は、法的に借金を減らす方法を考える必要があります。
出会い系詐欺被害に遭ったら|ほとんどがサクラです
絶対出会えない、絶対サクラだと分かっていても、「もしかしたら…」という希望を捨てきれないのが出会い系サイト。
たった一度のメールを送るのに500円もかかります。
でも、顔も知らない女性に対して借金をしてまでお金をつぎ込んでしまうんですよね。
すでに借金をしてしまっている方はご存知の通り、ハイリスクローリターンなのが出会い系サイトの特徴です。
ちなみに、「婚活・恋活サイト」は出会い系サイトとは違い、「出会い系サイト規制法」に基づいて運営されているものです。
参考:http://www.npa.go.jp/cyber/deai/law/
では上記のように法で定められていない、違法な出会い系サイトで詐欺被害などにあった時にはどうすればよいのでしょうか。
身に覚えのない場合は相談窓口を利用しよう
出会い系詐欺の被害の多くは、「身に覚えのない料金の請求」です。
不当な契約やワンクリック詐欺、退会したいけど問い合わせフォームがないなどの場合…。
すみやかに国民生活センターや消費者センターへ相談しにいきましょう。
近年出会い系サイトに関する相談は減少傾向にあります。
しかし、スマホアプリから別の出会い系サイトに誘導されたのちに高額料金を請求されるなど、出会い系詐欺の手口も巧妙化しつつあるようです。
- 「副業支援サイトに登録したら出会い系サイトだった」
- 「有名芸能人を自称する相手から突然相談に乗ってほしいとメールがきた」
こういったケースもあり、誰もがいつどこで出会い系詐欺に遭ってしまうかわかりません。
参考:http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/deaikei.html
出会い系で作った借金をそのままにすると多重債務者に
出会い系サイトのほとんどはクレジットカード決済のポイント制です。
お目当ての女性とメールのやり取りをしているうちに、数百万円もの請求がされている場合もあるようです。
この多額の請求に頭を悩ませた結果、消費者金融などからお金を借りてしまう方が多いようですね。
この時点ですでに「借金を借金で返す」いわゆる多重債務に陥っていると言えます。
多重債務は闇金に頼るのがお決まりのパターン
消費者金融などから借金をしたまま返済を延滞させてしまうと、個人信用情報に事故情報として記録されます。
これにより、新規の借り入れやクレジットカードの作成ができなくなります。
するとお金を借りる宛が闇金業者しかなくなり、さらなる借金地獄に陥ってしまうことになるのです。
出会い系で作った借金から多重債務に陥り、首が回らなくなってしまったという体験談は、ネット上でも多く見つけることができます。
このような被害を回避、または借金を解決するためにはどうすればよいのでしょうか。
出会い系で作った借金を解決する方法は?
出会い系で作った借金が返せないとき、まずすべきことは「被害状況の確認」と「出会い系サイトの情報」をひとつ残らず取っておくことです。
消費者センターに証拠を持ち寄り、相談する
特に重要な証拠となる可能性が高いのは以下のものです。
1 | 出会い系サイトを使った期間やニックネーム |
2 | やり取りした相手の名前や写真 |
3 | 出会い系サイトを使ったことで発生した被害総額 |
4 | カード決済の明細書 |
5 | サイト名ややり取りのスクリーンショット画像 |
6 | 運営会社の住所、電話番号、メールアドレス、料金形態など |
7 | インターネット異性紹事業番号の記載 |
8 | 公安委員会届出済みの記載 |
9 | 第2種電気通信事業の記載 |
上記以外でもほんの僅かな証拠から、全額返金への糸口が掴める可能性があります。
メールのやり取りやサイトトップページ、利用規約などはコロコロ変更されたり、削除されてしまう場合がほとんどです。
スクリーンショットなど画像として残しておくようにしましょう。
必要であればプリントアウトしてください。
出会い系詐欺サイトでない、と確信がいかない場合には、登録時からきちんと確認しておいたほうがよいかもしれませんね。
クレジットカード決済は返金されやすい?
クレジットカード決済で出会い系サイトを利用していた場合…。
あなたが直接運営会社に支払っているのではなく、クレジット決済会社から運営会社に支払いが行われています。
この場合、決済会社に連絡することで運営会社に問い合わせることができ、支払い請求をストップしてもらえる場合があります。
前述した「副業支援サイトに登録したら出会い系サイトだった」のケースの場合も、決済代行会社からサイト運営業者に支払いを取り消す旨の書面を送付し、全額返金に至っています。
参考:https://www.seikatsu.city.nagoya.jp/soudan/article/91
逆に全額返金が難しいのは、あなたが直接運営会社の銀行口座などに直接振り込んでいるケースです。
なかでもすでにサイトが閉鎖され、運営会社が倒産している場合。
あるいは逃げて全く別の企業になっている場合などでは返金が難しく、借金を背負うことになってしまう場合があります。
出会い系詐欺に強い弁護士に相談しよう
出会い系詐欺にあったら、まずは国民生活センター・消費者センターに相談するのが第一です。
しかし消費者金融からお金を借りて支払いに充てていて、かつ直接運営会社に振り込んでいる場合には返金が困難であると思われます。
そんなときは弁護士に相談するのが得策です。
なかでも「出会い系詐欺に強い」事務所を選ぶようにしましょう。
弁護士にも専門性があり、「債務整理に強い」「出会い系詐欺に強い」「離婚調停に強い」など、得手不得手があります。
とりあえず弁護士に相談したからといって、すぐに解決、全額返金とはいかないわけです。
まずはネットなどで出会い系詐欺に強い弁護士を探し、無料の相談窓口が設けられているところに証拠を持ち寄っていくといいでしょう。
債務整理になることもあります
しかし、出会い系サイト規制法にある程度則って運営されていたサイトの場合には、多額の負債が残ってしまうというケースもあります。
また返金を受けても残りの負債が返済できず、多重債務の状態から抜け出せなくなってしまっていることも。
これらのような場合には債務整理という方法を提示されます。
将来的に安定した収入があり、毎月コツコツと返済していけそうだ…。
そんな時には、任意整理や個人再生の手続きで返済額を圧縮、返済期間の短縮化が可能です。
またどうしても返済できないような状況の場合には、自己破産を勧められる場合があります。
財産の処分や手続きの長期化などデメリットもありますので、慎重に手続きを選ぶようにしましょう。
まとめ:出会いの場はSNSへ。身に覚えのない請求は無視しよう
近年、出会い系サイトによる被害は減少傾向にあるものの、舞台はSNSなどのコミュニティツールへと移行しつつあります。
出会い系サイト規制法が定められたことはもちろん大きな要因のひとつ。
しかし、メディアによって「出会い系=詐欺」というイメージが爆発的に広まったこともあり、安易な登録や利用はしなくなりましたよね。
SNSにも様々な課題がありますが、出会い系を利用するときのポイントとしては、世間によく知られているサイトなど信頼度の高いマッチングサービスか、あるいは婚活専門サイトを利用することです。
その上で身に覚えのない請求は無視、支払ってしまった場合や心配なときには消費者センターへ相談するように心がけてください。