学生時代はサークル活動や、運転免許の取得、飲み会など思った以上に出費がかさむものです。
どうしてもお金が必要で学生ローンを利用した結果、借金が積み重なることは少なくありません。
「こんなに少ないバイト代では返済できない…」
そんな学生が借金を返済して、健全な学生生活を送るためには、どのようにすればいいのでしょうか。
ここでは学生が借金を返済する方法について解説します。

学生が借金を返すために必要なことは、手持ちのお金だけで生活や遊びを楽しみ、新規の借り入れをしない生活を定着させることが必要です。
そのうえでアルバイトを増やして返済に充てるようにしましょう。
数十万円程度の借金の場合は、借金の額が少なすぎて自己破産や個人再生が難しいです。
アルバイトをする時間がなく借金の返済ができないという人は、親に相談するか任意整理を行いましょう。
まずは生活の見直しをする
学生が借金を返済するためには、まず自分の収入に見合った支出になるように生活の見直しをする必要があります。
楽しいイベントがいくつもあっても、お金がかかるなら参加を見合わせることも必要です。
イベントに参加しないと、友だちや付き合いが減ってしまうと不安になるかもしれません。
ですがこのまま放置していずれ破綻してしまうなら、それは問題を先送りしているだけのことです。
借金が積み重なったとき、親切な誰かが手を差し伸べてくれることはありません。
まずは家計簿をつけて収支を把握するところからはじめよう
しっかりと家計簿をつけて、毎月の収支がマイナスにならないように管理するようにしましょう。
例えば、飲み会も外で飲むのではなく、家で行えば出費を大きく減らすことができます。
料理を覚えて仲間に振る舞えば、喜んでもらえるはずです。
仲間内で食材やお酒を持ち寄ったりすれば、予算を大きく減らすこともできます。
飲み会だからといって、お店を予約したり、席を確保しなければならない、ということはないのです。
毎月入ってくるお金の範囲でできる楽しみを見つけて、必要以上に出費しないよう体質づくりを行いましょう。
アルバイトを増やして返済に充てる
出費を抑えるために飲み会などを減らすことができれば、余裕のある時間が生まれます。
その時間に働くことができれば、収支バランスの収入アップに繋がり、月々の返済額を増やすことができます。
借金の返済は、支出を減らし収入を増やすことが基本です。
元金が減らないという人は、返済しては借りてを繰り返している状態です。
まずは借りる必要のない状態を整えて、なおかつできるだけ多く返せる環境に変えていきます。
借金返済に極意はなく、このような地道な返済を積み重ねるしかありません。
地道な返済にはやっぱりアルバイトしかない
アルバイトの収入が少ないなら、アルバイトの時間を増やすこと。
これまで遊んでいた時間に働くようにして、収入を増やすようにしてください。
時給900円で1日5時間働けば、4500円の収入になります。
1週間に1日そのアルバイトを増やすだけで、毎月18000円の収入増です。
それをすべて返済に充てれば、借金は確実に減っていきます。
大学生の借金額としては、大体20〜30万円くらいが多いと言われています。
これまでの返済金に追加のアルバイト代を追加すれば、返済できない金額ではありません。
収支バランスを改善し、1日でも早く借金生活から抜け出すようにしましょう。
アルバイトをする余裕もない場合
借金があるものの勉強が忙しい、とてもアルバイトなんてできない!
そんな人は、次のような返済方法を考える必要があります。
- 親に相談をする
- 借り換えローンを検討する
- 任意整理する
学生にとって一番避けたいことが親への相談かもしれません。
しかし、それが一番スマートに借金問題を解決させる方法です。
借金を親に返済してもらい、親には社会人になってから返済するようにしてください。
どうしても親に頼れない時には、借り換えローンも視野に入れよう
親には頼れないという人は、月々の返済額がもっと少なくなる商品に借り換えるという方法もあります。
借り換えローンとは、現在契約しているカードローンの借金分を、他のカードローンから借りて返済してしまうことです。
毎月の負担が大きいと感じている場合や、金利が高いと思う時には有効な手段としてよく挙げられます。
他のカードローンのほうが金利が低い、あるいはメリットが多い場合に考えたい方法です。
借り換えローンを利用するメリットとデメリットを見てみましょう。
借り換え先を選ぶ時には慎重に選ばないと、かえって返済総額を増やしてしまうおそれがあります。
また借り換えをする時には一時的にでも「2社目から借りる」ことになり、審査に通りにくくなります。
借り換えローン商品を取り扱っていて、かつ自分にメリットが大きい場合にのみ利用しましょう。
2社以上から借りている場合には、おまとめローンの利用も検討してください。
返済確実なのは借金額を減らす任意整理です
確実に返済していくためには、任意整理の検討をしましょう。
数十万円の借金では自己破産するのは難しいため、債務整理の選択肢として残っているのは任意整理だけです。
借金に関して誰にも頼れない場合は、借金問題に詳しい弁護士に相談をしてみましょう。
いきなり弁護士というと、ハードルが高いと思うかもしれません。
ですが弁護士事務所は決して怖いところではありません。
借金について怒られることはありませんし、真摯に話を聞いてくれます。
1人で悩まずに、まずは気軽に相談することから始めましょう。
まとめ 収支バランスの改善が最善の策
学生の借金は収支バランスを改善するだけで、ほとんどのケースで完済に繋がります。
支出を減らして収入を増やす。
これが借金返済のための基本的な考え方です。
もし収支バランス改善ができない環境にある場合は、親を頼ることも考えておきましょう。
収支バランスの改善もできず、頼る人もいないというような場合は、任意整理という選択肢もあります。
ただし、どのような返済方法がベストなのかは、一人ひとりが置かれている環境によっても違います。
まずは借金問題に詳しい弁護士事務所で相談してみましょう。