普段テレビに映っているあの芸能人も、実は多額の借金を抱えていた…。
なんてことは、いまの時代ではよくある話です。
彼らの強みは、どれだけ大きな負債を抱えていても、精力的に活動、仕事に取組んだこと。
さらに借金の事実さえ公にしながらも、すべての借金を完済しているということなんです。
このページでは到底考えられないような借金を抱えた芸能人をピックアップ。
彼らがどのように借金を返済していったのかにも焦点を当てて、詳しくまとめました。

芸能人の中での最高債務額は推定2853億円もの負債を背負った千昌夫さんです。
彼は民事再生法(個人再生)を利用し、借金を1億6000万円までに減額。
コンサートなどで地道に返済を続けていきました。
またお笑い芸人のカンニング竹山さんは、消費者金融や闇金などから総額450万円もの借金を抱え、特定調停という債務整理の手続きを取りました。
「周囲の人たちを傷つけてできた借金だから」と、自己破産や任意整理などを選ぶのではなく、あえて自らも知識をつけたり、裁判所に通う必要のある特定調停を選んだのは竹山さんらしいですね。
このように芸能人の方のなかでも借金を抱え、債務整理の手続きを行った方は少なくありません。
詳細は本文を参考にしてください。
あの芸能人も借金経験!驚くべきその負債額は?
芸能人の抱える借金とはどの程度の金額でしょうか。
数百万?いえいえ、もっととんでもない額の負債を抱えた方がたくさんいるんです。
私たちからは想像もつかないような世界ですが、その一部をご紹介しましょう。
千昌夫 推定2853億円
1965年に演歌歌手としてデビューした千昌夫さん。
その5年後、不動産投資家として活動を開始、その順風満帆ぶりから、「歌う不動産王」とも呼ばれました。
しかし1991年にバブルが崩壊し、不動産業者は軒並み倒産。
千昌夫さんの経営していた個人保証付の不動産会社も、推定2853億円もの負債を残して倒産してしまいます。
私たちにとっては到底考えられないような負債額です。
しかし、ここからが千昌夫さんのすごいところ。
なんと債務整理の手段のひとつである「個人再生」を利用。
借金をなんと1億5000万円まで減額することができたのです。
1億6000万円を6年間で返済する契約をした彼は、月に7~10回コンサートを開き、地道に返済していき、完済へと至ったと言われています。
メディアへの露出さえ少ないものの、現在も精力的にコンサートなどの活動をされています。
小林旭 推定51億円
俳優の小林旭さんは大のゴルフ好き。
自身で難解なコースをつくりましたが、それが原因で14億円もの借金を背負います。
また不動産投資に失敗し、推定51億円もの借金を個人で支払っていくことになったのです。
しかしそこは昭和の大スター。彼は借金完済のために「歌う」ことを選択します。
多いときには1日10ステージ以上こなし、のどから血を出していたという小林旭さん。
2003年にはすべての借金を返済し終えています。
さだまさし 推定35億円
さだまさしさんといえば、アコースティックギターと丸眼鏡が特徴的なシンガーソングライター。
歌手活動に励むかたわら、ドキュメンタリー映画の制作という大きなプロジェクトに携わっていました。
しかし、その制作費用が当初予定したものよりも大幅に膨れ上がりました。
最終的に、金利を含めると推定35億円もの借金を背負うことになってしまったのです。
債務整理や自己破産を考える金額ですが、さだまさしさんはコンサートで借金返済を決意。
年間100回以上のコンサートをこなす生活を約30年間続け、無事完済するに至っています。
矢沢永吉 推定35億円
日本のロックンロール界きってのスターである矢沢永吉さん。
1998年に巨額横領事件に巻き込まれて、さだまさしさん同様推定35億円もの負債を抱えることになってしまいます。
当時矢沢さんは49歳。信頼していた部下に裏切られる形での借金でした。
しかし、「俺の人生終わった」と落ち込んでいたのも束の間。
なんと50歳を過ぎてからも年間100本以上ものライブをこなします。
その後10年足らずで借金を全額返済、いまは15億円もの豪邸を建設するなど、現在でも精力的に活動を続けています。
加山雄三 推定23億円
1960年に俳優としてデビューした加山雄三さん。
1970年には父親が経営するホテルが倒産、20億円以上の借金を背負います。
極貧生活を送ったのち、40代にはすべての借金を返済します。
しかし今度は、1990年に建設したスキー場が大赤字。
2011年には倒産してしまい、またも数億円もの借金を背負うことになります。
この時すでに70代。それこそ自己破産や個人再生を検討するような年齢ですよね。
しかし本業であるタレント業の出演料や、パチンコ台のイメージキャラクターのライセンスなどから収入を得て、2015年にはスキー場の負債も見事完済しています。
80歳となった現在でも、エネルギー全開の若大将として活躍中です。
とんでもない借金額でも、とにかくエネルギッシュに生きていこう!
歌手や芸能人、俳優の借金額は本当にとてつもないものです。
このほかにも君島十和子さんは推定40億円、小室哲哉さんは16億円…。
現在も返済真っ最中の芸能人は数えきれません。
彼らは何十年もかけ、精力的な活動やコンサート、ライブイベントなどで稼いで返す、という方法を取っている方が多いです。
また、個人再生など債務整理の手続きを取った千昌夫さんのような例も少なくないようです。
いずれにしてもとにかくパワー溢れる波乱万丈の人生。
私たちには到底推し量ることもできませんね…。
この人も借金!?あの芸能人も実は借金経験者でした
毎日のようにテレビで見る芸能人や、ドラマ・映画などで大ブレイクしている俳優の皆さん。
なかでも多額の借金を抱え、債務整理を行った経歴がある方は意外にいるものです。
特にバブル崩壊と同時に多額の借金を背負った方が多いようですね。
阿部寛
紳士的で謙虚な俳優としても知られる俳優、阿部寛さん。
なんと彼も不動産投資に失敗、バブル崩壊と同時に数億円もの借金を背負うことになります。
パチプロとして生計を立てる生活を3年ほど続けた後、「あの人は今!」というテレビ番組の取材対象となったことで一念発起。
ブレイクするきっかけとなった「TRICK」シリーズをはじめ「HERO」「結婚できない男」など人気を博し、2007年に借金を完済したとのことです!
林修
「今でしょ!」でお馴染みの林修先生も、過去に1800万円もの借金を抱えていました。
原因は主に株取引や競馬などのギャンブルや、度重なる起業と失敗です。
塾講師の仕事も借金返済のため仕方なくはじめたそうです。
しかし、今となっては東進ハイスクールの顔とも言える存在になりました。
現在は借金を完済、レギュラー出演料などを含めると収入は1億円をゆうに超えると言われています。
カンニング竹山
お笑い芸人のカンニング竹山さんは、全く売れていないころに消費者金融から借金を重ねてしまい、総額450万円もの債務を抱えることになったそうです。
28歳のころ債務整理を検討、特定調停の手続きを取ることにしました。
その当時の申し立て委員とのやり取りを、テレビ番組で生々しく語っている様子が印象的でした。
竹山さんは最終的には闇金にも手をつけてしまったらしく、厳しい取り立てや恐喝から、夜逃げにも至ってしまったそう。
結局特定調停で借金が180万円まで減額された竹山さん。
特定調停を選んだ理由として「周りの大切な人たちを傷つけてできた借金だから、簡単な手続きで終わらせてはいけない。もがき苦しんで返していこう」と感じたからだそうです。
いまでは借金も返済、テレビ出演はもちろん幅広く活躍されています。
まとめ:どんな人でも債務整理はできるんです
芸能人や俳優、歌手の借金エピソードについてご紹介してきました。
なかでも矢沢永吉さんは「メディアは俺が自己破産するのを待っているから、それを見返してやるんだ」…。
そう言って自己破産の手続きをすることもなく自力で完済してしまいました。
しかし千昌夫さんやカンニング竹山さんの他にも、自分の借金の清算方法として債務整理を選択した芸能人は少なくありません。
その後の成功談や近年の精力的な活動による莫大な年収などはまさに芸能人ならでは、と言いたいところです。
例えテレビ番組に出演している有名人であったとしても、債務整理を行うことはできます。
私たちも躊躇せず、借金を抱えたときには積極的に相談窓口や債務整理を利用、検討していきたいですね。