水商売をしている人は借金を抱えている状態で、それを返済するために働き始めた、という人が多いかもしれません。
しかし、水商売という職業では、想定以上の出費を迫られることが度々あります。
キャバクラや風俗で働いても、まったく借金が減らないというようなことがあります。
ここではそんな水商売の人が、借金を減らすためにすべきことについて紹介します。
少しでも早く借金問題を解決し、水商売から抜け出したい人は、ぜひ参考にしてください。

水商売で働いている人はどうしても出費が増えて、お金を借りてしまいます。
そこで発生した借金を返済するためにすべきこととして、手持ちのお金以外で生活する習慣を身につけることの必要性を説明しています。
また、どうしても返済できなくなったときにヤミ金業者を頼るのではなく、債務整理のデメリットもきちんと把握したうえで、借金問題に詳しい弁護士に相談しましょう。
借金返済のためにすべきこと
水商売で借金が減っていかない理由はただひとつ。
収入以上に支出をしているからです。
重々承知していることかと思いますが、支出を減らさないと借金は永遠に返すことができません。
水商売をしても借金が減らないのはどうして?
水商売そのものをしているのなら、もらえる給料は決して安いものではないはずです。
会社員の給料では借金を返せないからと、水商売に転職した人もいるかと思います。
稼ぐだけなら、会社員よりも水商売のほうが稼げているはず。
しかし、水商売に就いてから使っているお金が多いから、借金の返済ができないということはないでしょうか。
水商売の方によくある出費について | |
仕事に関わるもの | エステ、ネイルなどの自分磨き |
ドレスやアクセサリーといった商売道具の新調 | |
毎日のヘアセット、メイク | |
ツケ払いや飲食代の立て替え | |
夜の仕事同士の付き合い | ホストやクラブなどで使うお金 |
タクシー代などの交通費 |
例えばこういったポイントにお金を使いすぎていないでしょうか。
もちろん出費に関するものなら上記や水商売に限らず、職種によって様々なお金がかかります。
水商売という仕事は、これらの出費が他の仕事よりも比較的多くなる傾向にあるので、借金の返済がしにくいのです。
水商売でも借金返したい。収支バランスを整えるにはどうすればいい?
こういった収支状況から抜け出す方法の入り口となるのは、以下のポイントです。
金融機関 | 新しくお金を借りない、新規で契約をしない |
買い物 | クレジットカードを極力使わず、現金で支払うようにする 必要でないものは買わず、ドレスを着回すことで対応する |
ATM | できるだけATMを使用せず、毎月1~2回、必要な分だけ下ろすようにする |
自分の手元にないお金で買い物をしたり、サービスを受けたりしないようにしましょう。
給料が入ったら借金の返済に充てて、残ったお金で生活をするように、ライフスタイルを変えていきましょう。
それでは必要なものを買えないと思うかもしれません。
しかし、なんとか手元にあるお金でなんとかやりくりする習慣を身につけるようにしないと、借金は減りません。
泥沼にハマる前に債務整理するという選択肢
水商売をしていると、簡単にはお金を借りることができません。
これは、水商売という職業が悪いのではなく、月々の収支が安定しないことに起因します。
毎月の安定した収入があってはじめて、各金融機関は信頼できるとして融資をしてくれるのです。
- 闇金の利用はできるだけ控えて
- 闇金からの借金は、闇金問題に強い弁護士に相談しよう
闇金の利用はできるだけ控えて
お店の紹介などで、闇金業者からお金を借りることがよくあると思います。
そのような業者は金利が法外で、一度借りてしまうと抜け出せない泥沼にハマることになります。
また闇金業者からの借金は自己破産では解決が難しく、とにかく「利用しない」ことが最大の防衛になります。
警察などの公共機関に頼ったとしても、完全に縁を切るまでに長い時間を要します。
とはいえ、お店の付き合いで渋々借りてしまった、という人も少なくないでしょう。
闇金からの借金は、闇金問題に強い弁護士に相談しよう
借金の返済が難しいと判断したときは、債務整理というシステムを利用しましょう。
債務整理をすれば、ほぼすべての借金問題を解決することができます。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産といった種類があります。
これらのうち、どの方法が適しているかは借金総額や、その人の収支状況によって違います。
どの債務整理方法を選べばいいのかは一般人には判断できませんので、まずは弁護士に相談するようにしましょう。
また、すでに闇金から借入をしてしまっている場合は、闇金問題専門の弁護士事務所に問い合わせるようにしてください。
弁護士は決して怖くない。親身になって話を聞いてくれる頼もしい味方です
水商売をしていると、弁護士のような堅い仕事をしている人たちに苦手意識があるかもしれません。
しかし、負い目を感じることはありません。
あなたの職業は、きちんと経済を回し、仕事に見合ったお給料を貰える、れっきとした職業なんです。
お金に困っている人に、職業の優劣はひとつも関係ありません。
もしもそうした高圧的な態度を取られたら、すぐに他の弁護士事務所に相談してください。
むしろ、弁護士よりも闇金業者のほうがよっぽど危険です。
ヤミ金業者からお金を借りなくてはどうにもならない状況になってしまったら、借金問題に詳しい弁護士に相談するようにしてください。
債務整理をするときの注意点
債務整理をすると借金がゼロになったり、借金総額を減額することもできます。
しかしもちろん良いことばかりではなく、債務整理にはデメリットもあります。
ここではそのデメリットや利用するときの注意点を説明しています。
- クレジットカードを作れない
- 新規の借り入れができなくなる
- 保証人のいる借金は保証人に請求される
クレジットカードを作れない
債務整理をすると、5年間は新規でクレジットカードを作ることができなくなります。
手元にあるクレジットカードも使えなくなるタイミングは違いますが、最終的には使えなくなります。
これは、債務整理することで信用情報に「債務整理をした」という情報が残ってしまうためです。
お金の貸し借りやローンを組むうえで、顧客と企業の間で最も重視されるのは「金融における信頼性」です。
信用情報に傷がつく、ということは、この信頼性が著しく損なわれてしまうことを意味します。
そのため、この情報が残っている5年~10年間は、どのような金融審査であっても落ちてしまうことになります。
ただし債務整理を行っても、クレジットカードの代替品として使うことができるデビットカードは使用できます。
そのため、一般的な利用方法の範囲ではそれほど困るということはありません。
新規の借り入れができなくなる
ご紹介したとおり、債務整理をすると信用を失ってしまうことになります。
原則として、5〜10年間はどこからも新規にお金を借りることができなくなります。
特に銀行系カードローンからの借入は、10年以上の経過が必要です。
債務整理をしたという情報は、個人信用情報機関というところで、金融機関同士で共有されています。
どれだけお金が必要でも危険人物というレッテルを貼られるため、お金の借り入れができません。
借り入れができなくなる期間は、手持ちのお金だけで生活する習慣を身につける期間だと、前向きに考えるようにしましょう。
保証人のいる借金は保証人に請求される
借金の種類によっては、保証人や連帯保証人を立てていることがあると思います。
例えば、住宅ローンや自動車ローン、奨学金などにも保証人が必要になります。
そのようなケースでは、借金を返済できなくなって債務整理を行うと、残りの請求は保証人のもとに行くことになります。
保証人になってもらうときは「絶対に大丈夫、迷惑かけない」という約束をしたのではないでしょうか。
保証人にも返済能力がない場合、一緒に自己破産や債務整理をすることも検討しなくてはいけません。
大きなトラブルになることもあるため、きちんと前もって債務整理をすることを伝えておきましょう。
まとめ 闇金を使うくらい困っているなら弁護士に相談を
水商売をしていると、自分磨きのためにどうしても出費が増えてしまいます。
その結果としてお金を借りてしまったり、すでに借りている借金の額が増えたりします。
その借金を返すには、手持ちのお金以外で買い物をしないように、お金の使い方を変えるようにしましょう。
それでも借金が減らないという人が、ヤミ金業者からお金を借りるようなことがよくあります。
ヤミ金業者からお金を借りるということは、抜け出せないドロ沼に入り込むようなものです。
そうなる前に債務整理を利用して借金問題を解決しましょう。