パチンコをやめたいのに、やめられない。
あんなに固く、もうパチンコはやらないと誓ったのに、またパチンコ屋に足を運んでしまった。
気づいたら、どうしようもないくらいの借金が積み上がっている。
パチンコに関する借金の悩みを抱えているのは、あなただけではありません。
しかし、どんなに借金に追い詰められた状態であっても、適切な対応・対処を行えば必ず状況は改善します。
今回はパチンコの借金問題を解決する方法について、具体的に考えていきましょう。

パチンコ依存と借金問題は密接につながっており、一人での解決が難しいです。
パチンコの借金なんて恥ずかしくて相談できないと思うことで、事態を悪化させ、あなたの信用情報にも傷がつき、ひいては人生にも大きな狂いが生じます。
任意整理などの法的な借金の整理を検討しつつ、パチンコと縁のない生活を送ることが何よりも大切です。
パチンコによる借金問題は一人で解決するのが難しい
- 「恥ずかしくて周囲に相談しづらい」
- 「パチンコで借金を作ったなんて情けない」
パチンコに依存して借金に悩む方の多くは、このように一人で問題を抱えこみがちです。
しかし、自分の殻に閉じこもっているだけでは借金問題は解決しません。
なぜなら、パチンコで破綻するほど大きな借金を抱えている場合、すでに自力で生活を立て直せる状態ではないと考えられるためです。
とにかく専門家のもとへ足を運び、相談しましょう
パチンコの借金で日々悩み苦しんでいる方は、なにはさておき、専門家に相談することが大切です。
まずは、借金診断シミュレーターなどで現状を把握する、無料法律相談を活用するといったことから始めてみましょう。
その上で、借金問題の具体的な解決方法を、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
そうすることで、借金の根本原因が明確になり、的確な対策が立てられるはずです。
また、パチンコで借金に借金を重ねるといった状況にある場合、パチンコ依存症(ギャンブル依存症)の可能性も考えられます。
パチンコ依存症は、誰にでも起こり得る精神疾患の一つです。
病である以上、自分一人の力でパチンコを断つことは困難です。
依存症専門医への相談を検討し、必要があればすぐに通院をはじめましょう。
パチンコによる借金を放置するとどんな事態に陥るのか?
借金を放置して滞納を続けた場合、債権者は様々な方法によってお金を回収しようと動きます。
取り立ては段階的に次のような方法で行われます。
1 | 電話での催促 |
2 | 自宅への取り立て |
3 | 裁判などの法的手段 |
電話での支払い催促、自宅への取り立てといった第一段階。
ここで誠実に対応することで「支払期限を延ばす」「月々の返済金額を減らす」などの対応を望める場合があります。
しかし、電話や自宅への取り立てを無視し続けると、裁判所に訴えられる可能性があります。
裁判所への訴えは主に「給与の差し押さえ」と「全額返金」の2パターンがあります。
滞納金額や属性、支払い能力などによって、どちらが選択されるか分かれます。
なお、給与差し押さえの場合は強制執行となるため、無視したり逃げたりすることはできません。
さらに、勤務先にも借金を滞納していることが伝わりますので、仕事にも多大な影響が出てしまいます。
信用情報に大きな傷がつく
借金で返済が2ヶ月以上滞ると、個人信用情報に延滞や強制解約などの事故情報が記載されます。
俗に言う「ブラックリスト」入りになっている状態で、様々な弊害を生みます。
信用情報に傷がつくと、具体的には以下のような状況に陥ります。
他にも、金融にまつわる様々な審査に影響を及ぼします。
事故情報が消えるまでには5年~10年ほどかかり、これは自己申請により取り消せるものではありません。
こういった事態に陥らないためにも、借金は放置せず、早い段階で的確な対策を行うことが重要です。
パチンコの借金を解決する具体的な方法
パチンコの借金問題を解決するには、法的な解決を図るのがベストです。
まだ借金ができる状態にしておくと、パチンコ依存による借金地獄から抜け出すことはできません。
パチンコの借金を解決する法的手段「債務整理」
パチンコによる借金は、債務整理で解決することが可能です。
債務整理には「任意整理、個人再生、自己破産」の3つがあります。
パチンコによる借金問題を解決する方法として選択されるのは、主に任意整理と自己破産の2つです。
任意整理 | 将来利息をカットした上で債務を3~5年の分割払いにする |
個人再生 | 借入額を最大5分の1まで圧縮(減額)できる |
自己破産 | すべての債務が免除される |
第一に考えたいのが任意整理
任意整理とは、借金の減額や利息カットを目的に、弁護士が消費者金融や信販会社などと直接交渉する整理手段です。
そのため、手続きにおいて裁判所が介在することがありません。
また、借金を作った原因が問題となることはありません。
任意整理を行うと将来利息をカットできるため、返済する借金の総額を減らすことが可能です。
パチンコの借金の場合、借入先が消費者金融や銀行などのカードローンであることが多く、金利が重いケースがほとんどです。
そのため、利息カットの効果は大きいと考えられます。
また、借入額の残高については、返済期間を3~5年に設定して分割払いを行っていくため、月々の返済額を減額することも可能です。
任意整理が難しい場合は自己破産も視野に
パチンコの借金問題の解決には任意整理が有効です。
ただし、借金額が大きすぎる場合、任意整理ができない場合があります。
任意整理か可能かどうかの基準は、「和解後の金額を3年間で返済できるかどうか」とされています。
ここで任意整理が難しいと判断される場合は、自己破産を検討する必要があります。
自己破産は、免責が下りると原則として借金は帳消しとなります。
しかし、借金の理由がギャンブルや浪費の場合、免責不許可事由にあたり、免責が下りない可能性があります。
パチンコによる借金が免責不許可事由にあたる理由
よく「パチンコの借金は自己破産で清算できない」といわれます。
これは免責不許可事由によるものだと考えられます。
ただし、パチンコの借金だからといって必ず免責不許可となるとは限りません。
裁量免責で免責許可となる場合もある
免責不許可事由にあたるケースでも、債務者が深く反省し、生活を改める意志を強く持つことが重要です。
破産手続きに真摯に取り組んでいる場合には、裁判官の裁量で免責となることが少なくありません。
この裁判官の裁量は「裁量免責」と呼ばれ、パチンコの借金でもこれによって免責が下りることがあります。
裁量免責が妥当かどうかの判断においては、破産申し立て後の破産者本人の態度が重視されます。
裁判所の指示に誠心誠意対応する、反省文をしっかり作り上げる、裁判所や管財人の質問に正直に答えるなど、誠実な態度で臨むことが大切です。
自己破産は任意整理と比較するとハードルも難易度も高いです。
しかし、パチンコの借金でも裁量免責となる可能性はかなりあります。
諦めず弁護士に相談し、対策などについてアドバイスを受けてみて下さい。
まとめ:借金問題は先延ばしをしても状況が悪化するだけ
パチンコの借金であっても、基本的に任意整理や自己破産といった債務整理で解消することができます。
特に依存症の場合は、一人での立ち直りが困難を極めます。
一人で思い悩まず、弁護士や司法書士といった専門家に相談し、明るい先行きがあることを実感してみて下さい。