最近は離婚することが特別ではなくなってきましたね。
シングルマザーとなって、仕事をしながら子育てもしている人が増えています。
とはいえ、その両立は精神的にも経済的にも厳しいもの。
生活面ではお金を借りてなんとかやりくりしている、という人も多いのではないでしょうか。
ここではそんなシングルマザーが借金を返す方法について、いくつかおn手段を紹介します。
生活と子育てで精一杯になっているシングルマザーの方で、借金の負担に苦しんでいる…という方のきっかけになればと思います。

生活と子育てで精一杯のシングルマザーが、借金を返済するためにまず行うことは、助成金を受給し、支出を出来る限り抑えることです。
1人で悩むのではなく、シングルマザーを支援する団体を頼って生活全体を立て直しましょう。
借金の返済が難しいような場合は、借金問題に詳しい弁護士に相談しましょう。
債務整理と生活全体の見直しによって、安定した生活を取り戻すことができます。
シングルマザーは助成金を活用しよう
シングルマザーになるととにかく忙しい!
情報収集をする余裕もなく、本来もらえるはずの助成金の申請をしていない、ということがよくあります。
ここではまず、シングルマザーが生活を安定化させるための助成金精度について紹介します。
シングルマザーが受給できる助成金について | 申請先 |
児童手当 | 市区町村の保健福祉センター「児童手当担当窓口」など |
児童扶養手当 | 市区町村の保健福祉センター「福祉業務担当」など |
児童育成手当 | 市区町村の役所「子育て支援課」など |
母子家庭の住宅手当 | 市区町村の役所「子育て支援課」など※要事前相談 |
生活保護 | 管轄地域の福祉事務所 |
※児童手当はシングルマザーでなくてももらうことのできる手当です。
どの手当をもらう際も、まずは各市区町村の保健福祉センターに相談、申請するようにしましょう。
しかし、ひとり親家庭に支給される児童扶養手当や児童育成手当は、その存在を知らず、申請していないということも多いです。
中でも児童扶養手当は、公的年金を受給している方でも給付を受けることができるようになりました。
各市区町村ホームページで詳しい対象者や、必要になる書類がまとめてあります。
条件に当てはまるかどうか心配な場合は、直接問い合わせた上で相談すると安心です。
例:別府市の児童扶養手当の対象となる児童
対象となる児童 | |
1 | 父母が婚姻を解消した児童 |
2 | 父または母が死亡した児童 |
3 | 父または母が政令で定める程度の障害にある児童 |
4 | 父または母の生死が明らかでない児童 |
5 | 父または母から1年以上遺棄されている児童 |
6 | 父または母が裁判所から保護命令を受けた児童 |
7 | 父または母が1年以上拘禁されている児童 |
8 | 母が婚姻によらないで懐胎した児童 |
9 | その他、母が懐胎した当時の事情が明らかでない児童(孤児など) |
例:別府市の児童扶養手当の手当額
児童の数 | 全額支給 |
児童が1人のとき | 42,290円 |
児童が2人のとき | 1人あたり9,990円の加算 |
児童が3人以上のとき | 1人あたり5,990円の加算 |
参考:別府市「子育てのための経済的支援」
https://www.city.beppu.oita.jp/seikatu/kosodate/kosodatesien/detail17.html
上記は別府市における手当・助成制度のほんの一部です。
別府においては所得制限や児童の対象年齢まで細かに記載されており、とてもわかりやすくまとめられています。
しかし、すべての市区町村がこのように情報を提示しているわけではありません。
それぞれ細かな違いがありますので、お住まいの地域ではどうなっているのか、しっかり確認しておきましょう。
まずは少しでも収入増。借金なしでも平気な生活へ
こういった母子家庭の住宅手当も含めて、ある程度までは国がサポートしてくれる仕組みがあります。
それらを活用して、まずは収入を増やして借金をしなくても生活できる環境づくりを行いましょう。
また収入が極端に少ない場合は、生活保護も利用するようにしてください。
この他にも様々な費用が減額になったり、免除されたりします。
自分で把握しきれないと思ったら、シングルマザーを支援する団体などに相談をするようにしましょう。
支出を抑えるためのポイント
借金を返済するときの原理原則として、収入を増やして支出を減らすという考え方があります。
生活と子育てで精一杯という人は、これ以上仕事を増やすことは難しくなります。
その場合は、上記にあるように助成金を頼ることになります。
その他に、支出を抑えるには下記のような方法があります。
- 実家で生活をする
- 家計簿をつける
- スマホ代を抑える
実家で生活をする
シングルマザーで借金を抱えているような人は、実家に頼るということも考えてください。
親には頼りたくないという気持ちがあるかもしれませんし、親がイヤだから、という方も多いかもしれません。
しかしまずは、借金を減らすためにできることをすべきです。
借金を完済して生活が安定するまでは、実家暮らしをすることも視野に入れてみましょう。
どうしても実家に戻れない、という場合は、生活費を切り詰めていくしかありません。
家計簿をつける
お金の出入りを把握するためにも、家計簿をつけるようにするのも、支出を抑えるために必要なことです。
家計簿をつけることで、ほんのすこしの買い物でさえ「やめておこう…」と思えることがあるものです。
特にスマホアプリの家計簿は、自販機で飲み物を買った時などにすぐに登録できて便利です。
紙面で帳簿をつける習慣がないという人は、こういったアプリの利用で「見える化」を図りましょう。
スマホ代を抑える
スマホ代に限ったことではないのですが、光熱費や通信費などの固定費を下げる努力をしましょう。
毎月の固定費を削減できれば、その分を借金返済に充てることも可能です。
その中でもスマホ代は、格安SIMに変えるだけで5000円前後も支出を抑えることができます。
無駄な出費を抑えるためにもスマホは格安SIMに変えるようにしましょう。
債務整理も検討する
子育てや生活が忙しすぎてとても返済できない場合は、債務整理を前提に、弁護士に相談するようにしましょう。
債務整理というと、すぐに自己破産するしかない、というイメージを持つかもしれません。
債務整理には自己破産だけでなく、状況に応じた手続きがある
債務整理には様々な種類があります。
自己破産だけでなく、元金だけを返していく任意整理や、資産を守って借金を大幅に減らす個人再生という手続きもあります。
どの方法で債務整理をすべきかということは、そのケースによってまったく違います。
例えば同じ100万円の借金でも、返済・収入状況によっては自己破産しなければならないこともあります。
そのため、債務整理を検討するときには、借金問題に詳しい弁護士に相談してください。
弁護士に相談というとハードルが高い、と感じるかもしれません。
そんな時は、法テラスや相談会などを利用すれば、まずは無料で話を聞いてもらえます。
先に紹介した助成金などの活用方法など、債務整理をしたらそこでおしまい、というわけではありません。
その後の生活で、同じように借金を繰り返さないためのアドバイスなども受けられます。
1人で悩まずに、借金問題の専門家である弁護士に相談するようにしてみましょう。
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まとめ サポート制度が利用できないか調べ、できないなら弁護士に相談を
シングルマザーは仕事も子育ても忙しく、生活するだけで精一杯になってしまい、周りが見えなくなる傾向にあります。
そのため、本来もらえるはずの助成金を受け取っていないケースもあります。
それもあって家計の収支が悪化し、借金をしてしまう、借金を返せない状態になりがちです。
シングルマザーを支援する団体に相談をして、サポートしてくれる仕組みを活用しつつ、出費もしっかり抑えましょう。
それでも返済できない場合は、借金問題に詳しい弁護士に債務整理を前提に相談してみましょう。